ゲームブンセキ

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FAガール:グライフェンをゲームオタクが語る

RDR2が終わりません。ゲームオタクのウィキダです。
コトブキヤから発売されているプラモデル、
フレームアームズ・ガールシリーズ(以下FAガール)の
グライフェンがめちゃエr…かわいくて仕方がない。
それもただかわいいだけではない。
 
このデザインの素晴らしさはマリオであり、MGSであると感じたのだ。
 
すなわちキャラクターデザインの素晴らしさが
ゲームのデザインに通ずるものがあるということだ。
 
そんなわけでこの記事を通してグライフェンの魅力とともに
ゲームキャラクターの特徴や表現について伝えたい。
 

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フレームアームズ・ガールとは

FAガールとはコトブキヤのオリジナルロボットのプラモデル、
フレームアームズ」がガールになったというもの。まんまだな。
元のフレームアームズにはいくらかバックストーリーが存在するが
FAガールには一切ないので「カワイイ!」と思っただけで即、買っていい。
(一応オリジナルのストーリーで2017年4月にアニメ化されている)
 
制作もニッパーとデカール貼りのためのピンセット、あとは焦らない気持ちがあれば
塗装しなくてもかなり満足感のある出来栄えになる。
グライフェンにいたってはデカール貼りすら不要だ。
 
話をグライフェンのキャラデザに戻そう。
彼女は飾ったり、アクションするときに特に目立つ特徴を持っている。
大きな手袋をはめていることと指の可動する副腕を持っていることだ。

○マリオやロックマンのように手袋が大きい

かの宮本茂氏がマリオをデザインするとき、
腕を振る動きがわかりやすくなるようにオーバーオールを着せ、
手袋をはめたことは有名な話だ。
 
「オーバーオールを着ている理由」
 
マリオ以前からパックマンが手袋をしている。
さらに2DACTで有名なロックマンソニックも大きな手袋をしている。
 
彼らはドットという制約のなかでより動きを強調するデフォルメをした結果、
手足が丸く大きくなったのだ。
 

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FAガールはだいたい1/12スケール。グライフェンの身長は16cmほど。
figmaなどと同じようなスケール感だ。
 
このぐらいのフィギュアやプラモデルは手にとってまじまじと見ているうちは
あまりスケールの小ささは気にならないものだが
棚や机の上にしばらく置いてから見返すと手足が針のように細く感じてしまう。
 
一方グライフェンは末広がりの袖に大きな手袋をはめているため、
そうしたギャップが上手く抑えられている。
ポーズをキメて飾ってからも変わらぬ印象を持たせられるのだ。
(加えて豊満なボディもその後押しになっている) 

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右のキャラは素体の手足に差し替えた。手足が黒いのもあるがパッと見の印象が違うのがわかると思う。
ドットから始まりあらゆるハードで活躍したキャラデザはプラモデルという様々なシチュエーションで観賞されるホビーにも通用するのである。

○ 大きなアームと指で表情を表現できる。

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グライフェンの特徴的な装備である副腕はそのままパンチさせたり、
武器をもたせるだけでかなり楽しめる。
しかし指を自由に可動させることでさまざまなジャスチャーや
表情をもたせることができる。
 
表情というと顔の動きを考えがちだがポージングによっても幅広い表現ができる。
PSの初代MGSは顔のテクスチャによって表情をかえることがほとんど出来なかった。
そのかわりポージングやジェスチャーによって多彩な表現を行っている。

 

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「念力」によってコントローラーを動かそうとするマスクの男、サイコ・マンティス。ポーズによってマスク越しの気合が伝わる。
余談だがMGSのキャラデザである新川洋司氏が手かげた
デカパイFAガール「白虎」が存在する。
(メカ部分、ガール部分ともに 新川洋司氏)
 
また Dead Cellsの主人公は頭のない囚人に乗り移る火の玉なのだが、
彼は顔がないので表情と声がない。
その分彼はオーバーなジェスチャーでフランクな性格をアピールしている。

 

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グライフェンの表情は笑っている顔しかないが大きな副腕と
その指でサムズアップやピースなどができる。
 
これらを組み合わせると様々な表現が可能になる。

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せっかく可動するプラモデルとしては多様なシチュエーションを作ったり
思い描いたキャラの個性を引き出したりしたくなるものである。
とくに指が可動するというのは大きな利点となるだろう。
 
 これらの点からグライフェンは様々遊び方と豊かな表現が可能だ。
 
その遊び心を机に置いて離れて見てもグライフェンは
イキイキとした存在感を放つだろう。
 
 
いかがだろうか。ゲームにおいて制約があるゆえに生まれる表現は
現実のプラモデルにとっても非常に有効だと考えている。
 
グライフェンのデザインをした木下氏がゲームのキャラデザイン
を参考にしたわけではなく偶然も多分にあると思う
 
しかしゲームの表現が他の分野においても通用しえるものがあると感じてもらえたと思う。
 
この記事がもし自分が気に入ったキャラクターなどを語るうえでなにかのきっかけになれば幸いだ。