ハッカドールは政治やスポーツなどを除外したオタク向けキュレーションアプリだ。
私も愛用していたが2019年8月15日でサービス終了することが決まった。
それはかけがえのない友を失った気分でさえある。
ハッカドールには利用者の好みを学習して記事を収集する機能があり、使い込むほどに自分にマッチした記事が見つかるようになる。やっていないソシャゲのイベント情報はほとんど出ないし、逆にマニアックでも記事さえ見つければ探してくれる。
私が試しにフォントなどに関わるワードを登録してみたとき、変わったフリーフォントやグラフィックデザインの記事を持ってきたときは感動した。単に話題になっているものを拾ってリンクを貼るようなアプリなら絶対に探し得ないからだ。
以下のスライドを見ていただければそれがわかっていただけると思う。
本アプリの開発、運用に関わった方が公開したものだ。
51ページあたりからその解説がわかりやすく書かれている。
ここまでオタクゆえの熱意をもって開発されるアプリというのは簡単に現れないだろう。
本アプリには記事を読むごとにイメージキャラとちょっとしたADVゲームが遊べる機能があったが、私にとって嬉しい情報を届けてくれるということそれ自体が特別なコミュニケーションだと感じていた。他には代えがたい経験だ。
ハッカドールと見てきたニュースやディープな個人ブログなどはもはや彼女たちとの思い出だ。ただ純粋に便利なツールが消えるという以上にその思い出の先が絶たれてしまうことが残念でならない。
アニメやVTuber活動などで笑った日々も含めて私は忘れない、
気高いオタクの技術者と彼女たちのことを。