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Long Live The Queen:お姫様が武力や教養で謀略からサバイバル!

今回紹介するLong Live The Queenは選択肢、ED、そして死亡シーンがてんこ盛りの育成×ADVだ。
「すぐ死ぬプリンセスメーカー」とよく評される。
Steamで配信されており有志の日本語化MODもある。
一部翻訳されていない部分もあるがほぼEDまで日本語で遊びきれる。
 

 
DL先は動画説明文のリンクを参照
 
本作は女王が急逝して遺された姫、「エロディ」が次期女王を継ぐまでの40週間の間に教養を身につけつつ政治を行うというもの。
実際のプレイは勉強内容を選択して能力を伸ばし、会話を見てイベントのたびに選択肢を選ぶというシンプルさだ。
ただし、突然の女王が亡くなれば内政は不安定になり、他国もこれに黙ってはいない。
不埒なものが現れ、謀殺が企てられ、戦争まで起きかねない。
そう常に死の危険がつきまとう君主サバイバルゲームだ。
 

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時に毒を盛られ、剣や魔法で殺され、果てには怪物の触手に襲われるなど油断ならない。
しかしそれを回避する方法も多様だ。
話術や知識をもって不要な争いを避けることもあれば、
体を鍛えて謀反を企てるものを自ら処すこともできる。
 
すべてを能力を完璧にすることはできないのでスキルの必要性を見極めて育てる必要がある。
何のスキルで判定されているのかはその都度画面に表示される。
ランダムな要素はないので、もしうっかり死んでも笑ってロードしなおそう。
  
スキルは単に死の回避だけではなく攻略の情報を得たり選択肢を増やすことも出来るので重要だ。
さらに誰と婚姻を結ぶか、誰を殺したかなどでストーリーは変化していき、
普段の素行やフラグで様々なEDがあるのでシンプルながら極めてリプレイ性が高いゲームだ。
 
軍国主義な鉄の女を目指すもよし、平和を歌う優しい指導者になるもよし。
自分は魔法使いなのに他の魔法使いを忌まわしい存在として迫害することさえできる。
 
 

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一生に一度は言いたいセリフだ

やり直しが容易な分、選択肢の総当たりというゴリ押しができるADVに、
育成で多様な選択肢を与えつつ雑なプレイを抑止しているのはかなり上手くハマっている。
 初見の難易度は高めだがEDまでの一周は数時間で終わる。
慣れると30分以下のペースでEDまで行けるので理想の女王を目指そう。
 
 
すこし本作の欠点、注意点も挙げておこう。
  • スキルの種類が多く、初見はパッと見面食らうので
    どこで何のスキルが必要とされるかのメモを推奨。
  • リアルすぎる貴族の家系図が複雑で相関図とかがゲーム側で用意されていない。
    (一応会話ウィンドウのはてなマークで簡単な家系とプロフィールが出る)
  • ADVパートの背景がほとんど城ばかりを表示してキャラは基本会話ウィンドウで顔を出しているだけなのでプレイ感が単調。絵になりそうなシチュエーションはたくさんあるだけに惜しい。 
 
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ただ能力を一定値上げると手に入るコスチュームのイラストはどれもかわいい。

UI、ビジュアル面でもったいない部分はあるが、プレイヤーの選択に対して多様な反応があり、あらゆる女王の姿を用意しているので小粒ながら非常に好奇心をくすぐられる作品と言えるだろう。
君も是非、スリルとサスペンスが渦巻く貴族の世界で権力を手にいれ、
口元に手の甲を添えて高笑いしよう!!
 

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EDの一例。どれほど暴れても女王にさえなれば「バッドエンド」ではない。
アタクシこそが正義よ!オーッホッホッホッホ