VR ChaH:ねこます、のらきゃっと量産型のモデルが出演するエロゲ。かわいいの在り方を問う。
VR ChaHはみここ(ねこます)、のらきゃっと量産型などのアバターとバーチャル世界で致すエロゲである。
無料でPCから遊べる。当然R-18だ。
オートセーブでギャラリー機能もないのでもし気になる場面に出くわしたらスクショしよう。
主人公はごく普通の大学生。
VRCという仮想空間でみここ(ねこます)の3Dモデルのアバターを動かし会話などを楽しんでいたところ、手違いがおこって秘密裏にやらしいサービスを行うユーザーと事に及んでしまう。
誤解は解けたがその後もumix2というユーザーとデートすることとなる。
バーチャルでウキウキするのもつかの間、彼にも無味乾燥な一人暮らしの現実が待っている。
食費は日に日に減っていき、家賃も必要になる。
バイトと仕送りで所持金を維持できるが、VRを存分に楽しむために高額なVR機器を購入する。
さらにモデリングの勉強のため、参考書を買うので現実の食事にあてる金はVRの沼へと沈んでいく。
15万の貯金に7.3万のダメージ。逐一表示される所持金の表示が痛々しい。
バイトを黙々とこなし、友人との話題もすっかりVRC一色なってしまうほど染まっていく。
やたらと食事の描写が多い割に惣菜パン、レトルトカレー、あり物料理という質素さだ。
しかしそれは彼にとってバーチャル世界では何物にも代えがたい日々の糧になっていることの証左でもあった。
新たなコミュニティ、VRならではの遊び、友人とのオタク話、そしてumix2との行為。
手を変え品を変えアバターを変えてプレイを行うumix2はエンターテイナー気質でもある。VRCのごっこ遊びを遺憾なく発揮して事に及ぶのである。
umix2と親しくなってゆくが同時に陰りのある表情も見せるようになる。
核心になってしまうので深くは書けないが、かわいく振る舞うとはどういうことか。
理想の姿が変わったときそれまでの理想と自分をうまく認められるかに切り込んでいる。
本作はバーチャルにかぎらず会社や恋人、家族といったそれぞれのコミュニティで誰しも抱える可能性のある興味深い問いを美少女が投げかけているのだ。
個人的にはPBK45氏のコミュニティにおける話をもう少し聞いてみたかった。
TETRIS 99:狩りのように凶悪なパズル。テトリスなのに。
テトリス99はオンラインで一度に99人遊べるという「バトロワをとってつけた感」を思わせるが実際にプレイしたら大きく印象が変わった。
対戦式のテトリスはもとより、ぷよぷよなどパズルゲームにおける攻撃は多くの場合は自分以外全員に行っている。
しかしこのゲームは99人の中から一人を狙うことができる。
そして狙われていることがわかるので殺意の緊張感を味わえるのだ。
この「殺意」は対戦パズルにおいても新鮮であり、このゲームのキモでもある。
そして殺意はバッチシステムによって更に加速していく。以下で詳細に説明しよう。
俺より弱ったヤツに会いに行く
テトリス99で相手をKOするとそのお邪魔の攻撃力が増加するバッチがもらえる。
とすればセオリーとしてKOを狙うためにピンチに陥っている人を見極めて攻撃することになる。
親切にも、誰を攻撃するかを自動で選択する機能があり、弱っている人を狙う「とどめうち」が実装されている。
同じ弱っている人でも持ちこたえそうな人と、スキマだらけでもう耐えられそうにない人で分かれてくるので確実に仕留められる人を手動で指名することでよりKOしやすくなる。
迷ったら「とどめうち」の連続選択でどの人がピンチかすばやく探すこともできる。
弱った相手を見極め倒したとき思わず下劣な笑みがでることうけあいだ。
群がるハイエナに負けるな
問題は逆に自分がピンチに陥った場合だ。
当然ながら他の人がバッチを狙いにKOしにくる。
狙われているときはその相手から線が見えるのでどれほどの殺意を向けられているかがわかる。
そんなとき「カウンター」という作戦を選ぶと指名してきた相手全員に攻撃できる。
更に狙われているほど攻撃力が上がるので、まさにピンチをチャンスに変える作戦なのだ。送られてきたお邪魔ミノは一列に並んで溝が空いていることが多いので棒型のミノをストックしていれば一気に巻き返せる。
カウンターでピンチ脱すれば「とどめうち」狙いの人がいなくなる。
ついでにKOまでとれれば気分は最高だ。
もっとも、自分で積んだミノがガタガタで処理できない場合は諦めるしかないが…
そしてゲームが進むにつれミノさばきとバッチの攻撃力を加味した競争に勝ったものがテトリス1として優勝する。
試合を最後まで観戦すると上位の人は相手の首とも言えるバッチがたくさん集まっていることが伺えるだろう。
考えなしにコツコツと積んでいていも全く上位にいけないばかりかいつの間にか高く積み上がって「とどめうち」の対象にされてしまう。
このテトリス99は内職的なパズルではなく殺意を持って殺意を制するゲームだ。
冒頭で述べたが従来のテトリス対戦や他の対戦パズルの攻撃対象は全員なので自然とパズル要素とおじゃまの対応がうまい人が勝つ仕組みだった。
しかしテトリス99は攻撃する相手が不利なら複雑なテクニックなしでも相手を倒せる。
FPSなどのバトロワで銃を向けるのは戦場でうっかり出会ってしまったから身を守るべく戦う。
しかしテトリス99は獅子がウサギを捕食してバッチを血肉にすべく狙うのである。
狩るか狩られるか。弱った相手を横取りするか。サバンナの世界のような駆け引きをテトリス99で体感しよう。
ところでハイエナって横取りもするけど普通に狩りをするのも上手いらしいよ。
脱出ゲーム『やばたにえん』 :必ず丸ノコから君を助ける。次の周でな!
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今回紹介する「やばたにえん」はiOS、Androidで無料公開されている脱出ゲームだ。
拘束され、絶体絶命のピンチにある女の子を助けたり見殺しにしながら謎の館からの脱出を試みるゲームである。
操作は非常に簡単。アイテムを探し、対応するギミックを見つけて動かすだけ。
途中で詰まってもプレゼント箱をタップすると5秒でスキップできる動画広告を見たのち、簡易なヒントが出る。
またプレイヤーの知識に依存する謎かけもほぼないなど非常にテンポよく遊べる工夫がされている。
死亡は成功の元?
本作が面白いのは囚われている女の子もテンポよく死んでいくところだ。
どの女の子も放置している分には死なないがプレイヤーが間違った手順を踏むとあっさり死んでしまう。
あまりにサクサク死んでしまうものだからかえって「やってしまったものはしょうがない」と諦めがつく。
多くの脱出ゲームやパズルゲームは解法がわからなければずっと足踏みすることになるが、本作はEDへと向かうために必要な工程を踏んでいれば一周できる。
むしろ一通り終わってからのほうが女の子の助け方に気づくギミックも多い。
このゲームは例えていうなら、試験でわからないところを飛ばして一度すべて終わらせてから残りを解くような構造になっている。おかげで非常に小気味よくプレイできるのが魅力だ。
一度クリアしたあともきちんと全員助けるにはどうすべきか、興味をもたせる導線としてのEDはどれも素晴らしい。
ただしインベントリが4つ、オートセーブのみなので手順がわかっていてもミスしたときは最初からやり直ししなければいけないのが気になる点だ。
一周目は一度全て終わらせたほうがテンポを崩さないので手動セーブがないほうがいいが二周目以降は手動セーブがあっても良かったかもしれない。
※2019/02/07のアップデートで任意セーブができるようになっていました。
ともあれ 女の子が多様なピンチにさらされている「趣味の良さ」には感服した。
一発ネタっぽいタイトルとは裏腹に救出方法、失敗ともによく考えられている。
かわいそうな女の子を助けたい人も助けたくない人もオススメできるゲームだ。
個人的にはこのシチュエーションを見ながら「いや~シブいなあ~」と一人唸っていた。
Butterfly Affection 考察:アゲハはなぜ強引な子なのか?なぜ話さないのか?
Win(64bit)およびMACでプレイできる。
作者は「奴隷との生活 -Teaching Feeling-」の Ray-K氏だ。今回はヒロイン、アゲハの行動原理というか強引さや妙な点について考察したい。プレイ時間は15分もあれば一通り見終わるボリュームなので本記事はぜひプレイしてから読んでいただきたい。
以下ネタバレ
本作のキモはヒロインと主人公の一方的な愛のぶつけ合いにあると考えている。
ヒロイン、アゲハは成長するにつれ勝手に食事をつくる、刺して動けなくした状態でキスをするなど合意を取らずに行動を起こすことが多い。
極めつけは アゲハに見せずに書いていたノートに突然書かれた「愛して」と書き込むことだ。秘密にしていたノートに書き加えるという行為は合意をとる能力持っていながらあえてそれを避けているやっているということ、そしていままで避けていたことをわざわざアピールしてきた。
彼女はなぜこのような行動をとるのだろうか。
アゲハちゃんはえっちな子だからつい強引になっちゃうのだろうか。
その線も捨てがたいがこの強引さには主人公の行動にヒントがあると考えている。
そもそも主人公の行動が一方的
・本当に必要な処置か絶対の答えがないまま温水と石鹸で洗ったりする。
・食事や寝床を与えるのみならず頭を撫で、言葉まで覚えさせようとした。
・道具の扱いを学習するものの表情や仕草の変化がないままそれをつづけた。
当然どれも主人公がアゲハに合意をとらずに行ってきた行動だ。
もしかしたら石鹸が合わずに死んだりする可能性もあるし、食事が合わずに中毒を起こす可能性もあった。
アゲハから見て主人公はかなりリスキーな行動をとっているといえるだろう。
さらに一種の実験もあって撫でたりもしているが 何の感情表現もないアゲハに対して継続してその相手をするのはかなり異質なものだろう。
逆に言えば彼女は生きていけるかとは別問題に主人公の一方的な行動を肯定的に受け入れたといえる。
さらにいつでも一日が終了を選べたはずなのに 特定の日付では アゲハからの食事とスキンシップを受けなければ勝手に終了できなくなくなってしまう。
これは裏話というかメタ的な話なんだけど、食事イベントのコマンド名は「Feed」って名前で管理してて、アゲハが成長して食事作るようになっても名称変えてない。
— Ray-K (@Ray_Kbys) 2019年1月7日
あくまで「一方的」を望むアゲハ
認めなければHappyEnd B。主人公はアゲハに刺されて目が覚めると、これまでのアゲハに対する考えを改めて不自然に猛省する。
ほぼ洗脳とも言えるような能力を持っているように見えるが初めからこの毒を使わなかったということは主人公の愛を尊重したかったということかもしれない。
あるいは「愛して」のと書く通りあくまで受け身の存在でありたかったということも考えられる。
いずれにしても主人公が注いだ形の愛をアゲハが理解している以上は無責任なままには終われないのだ。
まさしく人が虫や爬虫類に対する愛を人に向けるというのを問うゲームだと言える。おそらくその後も二人は話し合うことなく愛のドッジボールを繰り返しているだろうと思われる。
本作は小粒ながらも興味深いテーマを取り扱ったADVと言えるだろう。
この時点で完結しているものの、大変えっちになるであろう有料版公開など今後の内容にも期待したい。
2018年:みぞおちにインパクトが残ったゲーム5本
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Switch移植ミスマッチ賞
白衣性愛情依存症
ファクション賞
My Child Lebensborn
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フレームアームズ・ガールとは
○マリオやロックマンのように手袋が大きい
○ 大きなアームと指で表情を表現できる。